発効日:2020年5月22日

セクション 1 – コンテンツガイドライン

1.1     コンテンツ最低要件

PubMaticのサービスを介してパブリッシャーインベントリーをマネタイズするには、パブリッシャーインベントリーを掲載するパブリッシャープロパティーはオリジナルのコンテンツを含み、パブリッシャープロパティーの運営者/所有者を明示し、ユーザーエンゲージメントが存在する証拠を示さなければなりません。PubMaticは以下のようなパブリッシャープロパティーにデジタル広告を供給しません:

  • ユーザーにとってほとんど、または全く価値のないコンテンツを含むもの(コピーされた記事、執筆者が実在しないコンテンツ、定型文等による情報など);
  • 帰属の明示、意味のある解説、あるいは思慮に富んだキュレーションなしに、他サイトのコンテンツを取り上げているもの;
  • コンテンツがほとんどなく、広告が大部分を占めるもの;
  • 忠実でエンゲージメントのあるオーディエンスの証拠が存在しないもの;
  • 主に広告を表示するためにつくられたと思われる;
  • および開発者不在または休止中のドメイン
  • 所有権または運用の明確な帰属がない、またはコンテンツの作成者を確認できないパブリッシャープロパティー

1.2          禁止カテゴリー

禁止カテゴリーはパラグラフ1.3で後述する制限カテゴリーと異なり、一部地域では合法であっても、違法とされる地域もあるコンテンツを対象とします。パラグラフ1.1で前述した要件に加えて、(a)『パブリッシャーのエンドユーザーに広告を見せる/クリックさせることを主な機能とするパブリッシャープロパティー』、(b)『実体がプロキシサイトであるパブリッシャープロパティー』、(c)『理由の如何を問わず、エンドユーザーを別のプロパティーにリダイレクトするパブリッシャープロパティー』、(d)『以下に挙げるコンテンツ(ただし、これらに限定されるものではありません)を含むパブリッシャープロパティー』は、PubMaticのサービスに参加できません:

  • ポルノまたは過度に挑発的なコンテンツ、画像;
  • オンラインギャンブル;
  • 武器または弾薬の販売;
  • たばこの販売;
  • P2Pファイル共有、トレントなど、著作権侵害を助長または推奨するコンテンツ;
  • 過度の暴力;
  • ヘイトコンテンツ。特定の人種、宗教、性別、性的指向、国籍に対する暴力および差別、もしくは年齢、障がい、疾患による差別を支持するサイトなど;
  • 間違った、あるいは誤解を招く情報およびニュースであることを示すパターン;
  • 過度の冒涜;
  • 違法薬物または関連器具の宣伝;
  • 悪質なハッキング、クラッキング、海賊版ソフトウェアの宣伝;
  • そのほかのあらゆる違法なコンテンツ、不法または有害な活動を促すコンテンツ、他者の権利を侵害するコンテンツ。爆弾製造、錠前破りなどの「ハウツー」情報を提供するサイトを含むもの;
  • 中傷的な、あるいは他人の名誉を毀損するコンテンツ;
  • ウイルス、マルウェアの配布;
    クリック報酬型または検索報酬型プログラム;
  • ビデオチャット
  • ユーザー生成によるライブストリーミングの提供、ただしスポーツ、コンサート、そのほかの公共イベントのライブストリーミングは認められます。
  • モデレーター不在の大規模なUGC(ユーザー生成コンテンツ)。

1.3            制限カテゴリー

制限カテゴリーは大部分の地域では一般的に違法とみなされないものの、コンテンツの性質、パブリッシャープロパティー上での文脈によっては、禁止コンテンツと見なされるおそれがあります。以下に挙げるコンテンツを含む(ただし、これらに限定されるものではありません)パブリッシャープロパティーは制限の対象となる場合があります:

  • アダルトユーモア;
  • 一部の州法下におけるファンタジースポーツおよびデイリーファンタジースポーツ;
  • 挑発的なコンテンツ;
  • 性と生殖に関する健康;
  • 大規模なUGC;
  • アルコールの販売;および
  • 処方箋医薬品の販売。

制限カテゴリーの詳細については、カスタマーサクセス担当者にお問い合わせください

1.4             BETTER ADS STANDARDS

PubMaticはCoalition for Better Adsが策定したBetter Ads Standardsに準拠するパブリッシャープロパティーのみに広告を供給します。詳細はwww.betterads.orgでご確認ください

1.5            スライドショー

「スライドショー」とは、エンドユーザーが、先へ進むことを示すアイコンやページ数などのリンクを選択することで前進できる一連の画像などのパブリッシャープロパティーコンテンツです。スライドショーのページには、以下に挙げるすべての要件(ただし、これらに限定されるものではありません)が適用されます:

  • スライドショー1ページに掲載できる広告は3つまでです。
  • 広告はスライドショーの最下部またはその上に配置しなければなりません。モバイル実装の場合、スライドショーコンテンツの直下にも広告を1つ表示できます。
  • ユーザーがクリックしなくても自動的に進むスライドショーページに新しい広告を読み込むことはできません。
  • 各スライドのコンテンツは直前のスライドのコンテンツと実質的に異なるものでなければなりません(スライドショーのテキストまたはイメージの小さな変化は実質的な変化ではなく、新しい広告は読み込まれません)。
  • スライドショーページの自動再読み込みは認められていません。

セクション2 –  実装ガイドライン

2.1            基本ガイドライン

  • パブリッシャープロパティーが、エンドユーザーへの通知およびエンドユーザーの同意なく、ダウンロードを開始したり設定を変更したりすることはできません。
  • パブリッシャーがパブリッシャープロパティーのURLを覆い隠すなど、トラフィックの出所を見えなくするための手段を用いることはできません。
  • パブリッシャーがインプレッション、クリック、リクエストの数を人為的に増やしたり、ポップアップ、ポップアンダー、強制リダイレクトなどの手段によってトラフィック獲得をしたりすることはできません。
  • パブリッシャープロパティーがマルウェア、ウイルスなどの悪意あるコードをインストールまたは配布することはできません。
  • パブリッシャープロパティーが偽のエラーメッセージ、システムフラグを表示したり起動したりすることはできません。
  • パブリッシャープロパティーは、大部分がログインなしでアクセス可能なものでなければなりません。
  • いかなる手段であろうと、パブリッシャーがエンドユーザーを誘導したりだましたりして、広告をクリックさせることはできません(広告のそばに矢印や「ここをクリック」などのテキストを配置することは固く禁じられています)。
  • 信頼できるサードパーティーのマルウェア検出サービスによって安全でないと判定されたパブリッシャープロパティーは、PubMaticの独自判断に基づく書面通知によって、PubMaticのサービスへの参加を一時停止することがあります。この一時停止措置は、エンドユーザーの安全に関する問題が十分に対処されたとPubMaticが判断するまで継続されます。
  • パブリッシャープロパティーは運営者/所有者を明示しなければなりません(定型文などの不明瞭な「about-us」ページは認められません)。
  • パブリッシャープロパティーのエンドユーザーが透明性の高い方法で所有者/運営者に連絡できるようにしなければなりません;一般的なウェブメールのドメインを使用したメールアドレスは認められません(hotmail.com, gmail.com, aol.comなど)。
  • パブリッシャーからPubMaticに提出されたパブリッシャーインベントリーの仕様、基準は事実かつ正確でなければなりません。

2.2            広告の数と配置

  • パブリッシャーが、広告のサイズを変更するなど、広告に編集や修正を加えることはできません。
  • パブリッシャーは、ブランドセーフティーなどのブロックリストに関する要件をPubMaticに開示しなければなりません。
  • 広告は、パブリッシャープロパティーのコンテンツと明確に分離されたものでなければなりません(言い換えると、エンドユーザーから見て、コンテンツと広告の違いが明確でなければなりません)。
  • 広告を不明瞭にしたり改変したりすることは、いかなる場合も認められません。広告をiframe内に表示する場合、クリエイティブ全体がエンドユーザーによく見えるようにしなければなりません。
  • ポップアップまたはポップアンダーウィンドウには広告を表示できません。
  • 電子メールの本文には広告を表示できません。
  • パブリッシャープロパティーに過剰な数または密度の広告を掲載することはできません。大部分のページでは、同時に視界に入る広告は3つ以内が適切です;4つ以上が視界に入ると、「アドクラッター」と見なされることがあります。
  • デスクトップの場合:広告は標準的なウェブページの中に表示しなければなりません。事前にPubMaticの承認および同意を得た場合、そのほかのダウンロード可能なアプリケーションにも表示できます。
  • モバイルアプリの場合:広告はパブリッシャーのアプリの外(ユーザーのロック画面など)には表示できません。また、アプリユーザーが広告を見る機会がないときも表示できません(背景に表示する、アプリがアクティブでなくフォーカスされていないときに再読み込みするなど)。アプリはAppleのiTunes Store、Google Playストアいずれかの公式アプリストアでホストされているものでなければなりません。
  • CTV、OTTV:広告はコンテンツのインストリームに表示しなければなりません。インストリーム広告ブロックで再生できる広告は5つ以内です。CTVアプリに表示するコンテンツに関しては、PubMaticが推奨するCTVアプリディストリビューターはRoku、AmazonのFire、Samsungですが、ほかのディストリビューターのアプリも個別に検討します。コンテンツの長さは広告の長さの4倍以上でなければなりません。

セクション3 – 広告の再読み込み

3.1            全般

  • パブリッシャーが新しい広告を読み込むことができるのは、(a)『エンドユーザーが新しいページまたは画面に進んだとき』;(b)『現在のページが新しいコンテンツによって実質的に更新され、かつ、最後の再読み込みから1分以上が経過したとき』;(c)『広告ユニットが少なくとも30秒視界に入っているとき』のみです。時間の計測は、MRC認定の検証会社が行うものとします。
  • ただし、いかなる場合も、エンドユーザーが1つのセッションを終えるまでに広告ユニットを再読み込みできる回数は20回以内です(スライドショーなど)

3.2          オーディエンス

パブリッシャーは主にオーガニックなソースからトラフィックを獲得し、不正なトラフィックが含まれないよう最善を尽くさなければなりません。パブリッシャー、およびそのパブリッシャープロパティーが30日間に獲得したエンドユーザーの50%以上がトラフィックの購入によるものだったと判明した場合、この問題が解決されるまで、PubMaticはパブリッシャーによるPubMaticサービスへのアクセスを一時停止できるものとします。

3.3            パブリッシャープロパティーの所有権

  • パブリッシャーは、(a)『PubMaticのサービスを介して広告が供給されるパブリッシャープロパティーを所有』;または(b)『広告が供給されるパブリッシャープロパティーの所有者と直接的な契約関係を締結』していなければなりません。当該パブリッシャープロパティーがads.txtファイルを設置している場合、パブリッシャーのPubMaticアカウントが承認済みのセラーとしてファイルに記載されている必要があります。記載されていない場合、パブリッシャーインベントリーはブロックされます。
  • 書面による許可なく、第三者の本文などのオンラインプロパティーに広告を挿入するアプリからのパブリッシャーインベントリーは、ブラウザーのプラグイン、ツールバーを含めて認められていません。

3.4             動画

  • ディスプレイバナー広告ユニット内には動画広告を掲出できません(IBV)。
  • 動画インベントリーのサプライヤーは、同一ページで複数の動画が同時再生されないようにしなければなりません。
  • VAST動画コンテンツは、コンテンツと広告の合理的なバランスを維持しなければなりません(例えば、コンテンツが15秒しかない動画に30秒の広告を挿入するべきではありません)。

セクション4 – インベントリーの品質;詐欺

4.1             全般

PubMaticは、PubMaticのサービスを介して供給されるパブリッシャープロパティーの広告インプレッションの品質を検査しています。パブリッシャーは契約期間中、パブリッシャープロパティーのドメインに関する完全な透明性を維持しなければなりません。また、PubMaticが随時実施するインベントリー品質管理、手続き(ホワイトリスト、ブラックリストの作成を含む)に従い、要請があれば、商業的に合理的な支援に努めなければなりません。

4.2          インベントリー品質リスク

  • 「インベントリー品質リスク」には以下の事項が含まれます。ただし、これらに限定されるものではありません:(a)『インベントリー品質の問題(ボットやクローラーの使用、広告配置の操作のいずれかによって、インプレッションの偽造を試みる、人間が見る可能性のない場所にリダイレクトするなど)』、(b)『ブランドセーフティーの問題(パブリッシャープロパティー上で禁止コンテンツの近くに広告が表示されるなど)』。
  • パブリッシャープロパティー上でこのようなツール、サービスなどの使用によるインベントリー品質リスクが見つかった場合、PubMaticは以下に挙げる措置のいずれかを講じることがあります。(i)『当該インプレッションをオークションに送信しない』、(ii)『当該パブリッシャープロパティーのトラフィックを一時停止する』。
  • インベントリー品質リスクのあるインプレッションがPubMaticのオークションに送信された場合、対象となる1カ月間について、標準の「インベントリー品質手数料」(現在は1000インプレッション当たり0.02ドル)を10ドル単位で四捨五入した金額をパブリッシャーに請求いたします。ただし、1カ月のインベントリー品質手数料が100ドルに満たない場合は請求されません。

4.3            不正なインプレッション

  • PubMaticがパブリッシャープロパティーに供給されたインプレッションのインベントリー品質違反に気付いた場合、(a)『PubMaticは、当社が誠意を持って当該インプレッションを調査し、関係デマンドパートナーとの交渉を終えるまで、当該インプレッションについてのみ、パブリッシャーへの支払いを保留する権利を有します』;(b)『当該インプレッションの全部または一部にインベントリー品質違反があると判断した場合(「不正なインプレッション」)、PubMaticは不正なインプレッションの対価として支払う予定だった金額を未払い金の合計から差し引き、その正味金額を通常通りパブリッシャーに支払うものとします』。
  • パブリッシャープロパティーに関して不正なインプレッションの供給が繰り返された場合、PubMaticは不正なインプレッションが許容範囲に軽減されるまで、パブリッシャープロパティーの一部またはすべてを直ちに一時停止する権利、パブリッシャーへの書面通知によって本契約を直ちに終了する権利を有します。