A woman holding a cell phone and sharing that screen with the man next to her in an office

Professional headshot of Lloyd Lim
By Lloyd Lim, Director, Product Management, Mobile, Product
March 19, 2020

アプリデペロッパーがアプリ内広告向けにヘッダー入札に移行する主要な動機は、マネタイゼーションにあります。広告主は2020年に、2億8,600万ドルという莫大な予算をモバイルに投資すると予測されており、プログラマティック広告を大いに活用しています。既存の広告ソリューションを使用して収益化した場合、スケールを拡大する際に、アプリデペロッパーは、次のような課題に直面します。

  • SDKの肥大化:アプリごとのSDK統合の平均数は18.2に膨れ上がりました。これは、デマンドパートナーごとのクライアントサイドや分析測定サポートなどのインテグレーションが原因です。
  • アプリのパフォーマンスの問題:デペロッパーの40%が、広告が表示されるまで2秒以上かかり、ユーザーエクスペリエンスが低下すると報告しています。これは、複数のアドネットワークSDKで順次実行されるオークションにおけるパスバックが原因です。

サーバーサイドの並列オークションを選択することで、アプリ内ヘッダー入札はこれらのスケールの課題を解決し、アプリ在庫に対する機会を増やすことができます。

アプリ内広告向けヘッダー入札

アプリ内広告向けヘッダー入札への移行を検討している場合、3つのオプションがあります。

  1. オープンソースで開発:Prebid.orgは、簡易に検証可能なコードで透明性と公平性を促進し、パブリッシャーに幅広いパートナーの選択肢を提供します。パートナーとのコラボレーションにより、柔軟で効果的なソリューションを開発できます。
  2. オープンソースで開発されたソリューションを提供するパートナーを選択:PubMaticでは、Prebidをサポートするためにゼロからソリューションを開発するアプローチを採用しています。パートナーシップには、統合サポート、テスト、トラブルシューティング、および収益の最適化も含まれます。
  3. 独自のソリューションを保有するパートナーを選択:ただし、一部のソリューションは、独自のテクノロジーに基づいており、オープンソースに基づいたオプションよりは、透明性とコントロール性が劣ります。

ドメインを初めて使用する場合の検討事項

投資の優先順位をつける:オープンソースにはコントロールが可能で革新性がありますが、使いこなすには技術的な専門知識と管理能力が必要です。デペロッパーは、社内でどれだけのリソースを広告に割けられるか、確認が必要です。製品戦略の中心に広告を置くのであれば、社内で開発するのは、理にかなっています。しかし、広告が製品戦略を促進する位置づけの場合、デペロッパーは開発リソースと時間を優先事項にすべきです。

PubMaticは、10年以上にわたってアドテクノロジーに取り組んでおり、何百人ものテクノロジーのスペシャリストが社内にいます。これには、当社のエンジニアリングチーム内の技術者だけでなく、世界中の数十人の実装にたずさわるエキスパートも含まれます。弊社のスペシャリストは、少なくとも3年はPrebidに直接取り組んでおり、一部はPrebidコードベースとレビューに貢献しています。

何を理解していないのかが、わからない:モバイルのアドテクにおけるアドネットワークやウォーターフォールなどの従来のソリューションと、アプリ内ヘッダー入札との間には明確な違いがあります。一方に取り組んでいるデペロッパーは、もう一方に関連する課題を完全に理解していない場合があります。その結果、従来の方法でアプリ内ヘッダー入札に自社で移行を試み、問題に直面しています。

以下は、アプリ内ヘッダー入札を初めて利用するモバイルデベロッパーが直面する課題例です。

  • デプロイメント:クライアントサイドSDK統合のトラブルシューティング(特にAndroid)
  • メンテナンス:バナーを再読み込みするメカニズムに関する技術的な修正–これには、アプリ内ヘッダー入札ソリューションをプライマリのアドサーバーSDKとシームレスに機能させる方法を把握することが含まれます。
  • 最適化:特定のパラメーターの欠落やキーワードやパラメーターの設定ミスなど、プライマリアドサーバーの管理の問題により、収益が低下する可能性があります。
  • UI /レポート:デペロッパーは、ヘッダー入札オークションレベルの洞察と、複数のデマンドソースにわたるデータの集約を提供するレポート分析を独自に設定します。

デペロッパーは、ドメインを初めて使用し、オープンソースで構築すると、間違いや問題に遭遇する可能性が高くなるだけでなく、それらを単独で解決しようとする課題に直面します。ほとんどのアプリ会社の収益化を担当するチームはリソースに限りがあるため、この種の課題は運用に大きな影響を与える可能性があります。

スキルのギャップを埋める

PubMaticは、Prebidをサポートする安定したエンタープライズグレードのSDKの構築に投資しています。それを利用することにより、アプリデペロッパーは、本来のデプロイメントに専念しながら、オープンソースに根ざしたヘッダー入札にスムーズに移行できます。

以下が、OpenWrap SDKの機能になります。

  1. OpenWrap SDKがOpenWrapサーバー(Prebidで開発)を呼び出します
  2. OpenWrap Serverは複数のデマンドパートナーでクラウドサイドオークションを実行し、同時に交換して最高入札額を見出します。
  3. 落札価格はSDKに返され、アドサーバーに呼び出しが送信されます。
  4. アドサーバーがより高額の広告を見つけると、アドサーバーの広告が表示されます。それ以外の場合、OpenWrap SDKはOpenWrap Serverサイドオークションからの落札をレンダリングします。

PubMaticのOpenWrap SDKなどのソリューションを活用することにより、デペロッパーにとって以下のようなメリットを得ることができます。

  • 新技術の実装の煩わしさを軽減
  • プログラマティック支出とブランド予算を迅速に把握可能
  • オープンソースベースのテクノロジーからイノベーションのメリットを享受

OpenWrap SDKの詳細については、こちらをご覧いただくか、お問い合わせください。